「高級時計を買うなら資産価値が落ちないブランドを選びたい。でも、どのブランドが本当に価値が下がらないのか分からない……」
「初めて高級時計を購入するけど、リセール率を気にして選ぶべき?」
こうしたお悩みを解決します。
この記事を読むことで、以下の3つが得られます。
- 2025年時点で最も資産価値が落ちにくいブランドがわかる
- ブランド別の最新リセール率や平均買取率を詳しく比較できる
- 資産価値の高い時計を選ぶための失敗しないコツや注意点がわかる
本記事のランキングやリセール率のデータは、高級時計業界の最新市場調査や信頼できる専門業者の買取相場を元にしています。そのため、ブランド選びの指標として安心してお役立ていただけます。
記事を読み終える頃には、資産価値の観点から賢い選択ができ、10年後も後悔しない一生モノの時計と出会うことができるでしょう。
高級腕時計のリセールバリューとは?

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リセールバリュー(換金率)の意味と算出方法
リセールバリューとは、「購入した物を売るときに、どれだけお金が戻ってくるか」を示す指標です。高級腕時計の世界では、このリセールバリューが投資的な価値にもつながるため、大きな注目を集めています。
たとえば、100万円で購入した時計が、中古市場で80万円で売れる場合、そのリセールバリューは80%となります。これは「換金率」とも呼ばれ、「売却価格 ÷ 購入価格 × 100」で算出されます。
特に人気モデルや希少性の高い限定品は、この数値が100%を超えることもあります。つまり、買ったときよりも高く売れる状態です。
この指標は、時計を単なる「モノ」としてではなく、「資産」として考える際の重要な基準になります。つまり、高いリセールバリュー=損しにくい買い物といえます。
資産価値として注目される理由とは?
高級腕時計が資産価値を持つ理由は、価格が落ちにくく、現金化しやすいからです。
時計は土地や株式と違い、専門的な知識がなくても比較的簡単に購入・売却できます。しかも、海外の中古市場でも需要があるため、通貨をまたいだ資産の一部としても活用できます。
特に、スイス製ブランドの高級時計は、国際的な価格相場が整備されており、一定の価格帯で安定して売買されています。そのため、株や不動産に比べて「価格の乱高下」が少なく、資産としての安全性が高いと考えられています。
また、近年では時計を担保にローンを組める金融サービスも普及しており、資産価値としての役割がますます明確になっています。
ブランドによって価値の残存はどう違う?
すべてのブランドに同じ価値が残るわけではありません。リセールバリューはブランドごとに明確な差が存在します。
たとえば、ロレックスはリセールバリューが80%〜120%と非常に高く、買ってから数年後でも定価を超える価格で取引されるモデルもあります。これは、世界的な人気と供給制限による希少性の結果です。

一方で、あまり知られていないブランドや、大量生産されるモデルでは40〜60%程度の換金率にとどまることもあります。たとえ高額であっても、需要がなければ中古市場での価格は上がりません。
さらに、定番モデルや長く愛されるデザインは価値が落ちにくい傾向があります。逆に、トレンドに寄せた派手なデザインや新興ブランドは、短期間で価値が急落するケースもあるため注意が必要です。
資産価値が高い時計ブランドに共通する特徴

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圧倒的な知名度と世界的な人気
リセールバリューの高いブランドには、誰もが知る「世界的な認知度」があります。たとえば、ロレックス、パテックフィリップ、オーデマピゲなどが代表的です。
これらのブランドは、世界中の人々から「憧れ」として支持されており、中古市場でも安定した需要があります。知名度が高い=買い手が多い=高く売れるという図式が成り立つため、リセールバリューが下がりにくくなります。
また、メディアや映画、著名人の着用によって、人気がさらに高まる場合もあります。つまり、ブランド力があるほど、時計の価値が長く保たれる傾向にあるのです。
限られた流通量・希少性の高さ
高いリセールバリューを支えているもう一つの要因は、市場に出回る数の少なさ=希少性です。
たとえば、ロレックスの「デイトナ」や「パテックフィリップのノーチラス」などは、正規店での入手が非常に困難であり、予約しても数年待ちという状態です。その結果、中古市場では高値で取引され、定価の1.5倍以上の価格が付くこともあります。
このように、「欲しいけど手に入らない」状況が続くほど、市場価格は高騰しやすくなります。つまり、希少性こそがリセールバリューの裏付けとなる重要なポイントです。
歴史やステータス性のあるブランド力
創業100年以上の伝統や、王室・著名人との関係性も資産価値を高める要素です。
たとえば、パテックフィリップは1839年創業で、世界の王族や資産家が代々愛用してきたという背景があります。そのようなストーリー性や歴史の重みが、ブランドに「信頼」と「格」を与えます。
また、“持っているだけでステータスになる”と評価されるブランドは、長期的に価値が維持される傾向が強くなります。このように、「歴史+社会的地位」を兼ね備えたブランドは、資産性においても抜きん出ています。
アフターサポート・メンテナンス体制の充実
意外と見落とされがちですが、ブランドが提供するメンテナンス体制も資産価値に大きく影響します。
たとえば、ロレックスは世界中に正規サービスセンターを持ち、パーツ供給も安定しているため、メンテナンスの面でも安心感があります。そのため、長期保有したとしても将来的な修理・整備が容易であり、中古市場での信頼性が高まります。
また、正規メンテナンス記録があることで、売却時の査定額がアップするケースも多く、購入後のサポート体制がそのままリセールバリューの底上げにつながるのです。
高級時計の資産価値を保つためのメリットとリスク

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高く売れることによる「実質的コスト」の安さ
高級時計は、購入価格が高くても売却時にお金が戻ることで「実質の負担額」が抑えられるという利点があります。
たとえば、100万円で購入した時計を3年後に80万円で売却できた場合、実質的なコストは20万円です。これを「実質コスト」と呼び、コストパフォーマンスの指標として重要視されています。
つまり、安い時計を毎年買い替えるよりも、リセールバリューの高い時計を長く使い、最終的に高く売却する方が経済的に得をする可能性が高くなるのです。
流行や相場によって下落するリスク
時計もファッションの一部であるため、流行の変化によって人気が急落することがあります。また、景気後退や世界情勢の影響で、中古市場の価格が急に下がるリスクもあります。
たとえば、2020年のコロナ禍では一時的に中古相場が落ち込みました。その後、需要の急増で持ち直しましたが、相場の変動は常に存在するということを忘れてはなりません。
つまり、必ずしも購入時の価格を維持できるとは限らないため、過信は禁物です。
長期保有による保管・メンテナンス費用の発生
時計は精密機器であり、定期的なオーバーホール(分解清掃)が必要です。一般的に、3〜5年に一度は専門業者に依頼し、数万円〜十数万円の費用がかかります。
また、湿気や磁気からの保護、保管環境の整備も必要であり、保有するだけでもある程度のコストが発生します。
つまり、高級時計は「持ち続けるための維持費用」も考慮して購入するべき資産です。
偽物・フェイク品のリスクと見分け方
高い人気を誇るブランドほど、偽物の流通量も多くなります。特にネットオークションやフリマアプリでは、精巧に作られたコピー品が紛れているケースも少なくありません。
そのため、購入時は必ず「信頼できる正規販売店」や「認定中古店」を利用することが重要です。また、保証書やメンテナンス履歴など、真贋を証明する書類の有無も確認しましょう。
万が一偽物を買ってしまった場合、資産価値はゼロになるだけでなく、売却も不可能になります。こうしたリスクを避けるためには、購入経路をしっかりと見極める目が必要です。
高級時計リセール率が高いブランド別ランキング【2025年最新版】

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高級腕時計ランキング
2025年現在、リセールバリューの高さで評価される高級腕時計ブランドは以下のとおりです。最も安定して資産価値を保つのはロレックスであり、続いてパテックフィリップやオーデマピゲが名を連ねています。
リセールバリューが高いということは、購入後に中古市場で高く売れる可能性があるという意味です。つまり、買った金額に近い価格で売却できるため、実質的な損失が少なくなるのです。2025年の最新の買取相場をもとにしたランキングは、以下の信頼性の高い時計買取店や調査機関の公開データをもとに構成されています。
たとえば、国内大手の時計買取専門店「GINZA RASIN」や「KOMEHYO」「ジャックロード」などが公表しているモデル別平均買取率や、世界的に取引される中古時計相場データベース「Chrono24」などの統計も参考にしています。
以下に、ブランドごとの特徴とともに、2025年においてリセール率が高いモデルをご紹介します。
ロレックス(デイトナ・サブマリーナ・GMT)
常にリセール率90%以上を維持する絶対王者。人気の理由は、供給制限による希少性と、国際的なブランド力です。中でもデイトナは正規店での入手が非常に困難で、定価の1.5倍以上で取引される例も多いです。
サブマリーナやGMTマスターIIも例外ではなく、中古市場では安定した人気を誇ります。とくに黒サブ(Ref.124060)やペプシGMT(Ref.126710BLRO)などは、長期にわたって価格が大きく崩れていません。
パテックフィリップ(ノーチラス・アクアノート)
資産価値で語るなら、パテックはロレックスと並ぶ存在です。
特にノーチラス(Ref.5711/1A)は、かつて定価800万円前後で販売されていたにもかかわらず、プレミアム相場では2000万円近くで取引されたこともあります。アクアノートも安定しており、近年は女性モデルやコンプリケーション系も注目されています。
ただし、ノーチラスは2022年に生産終了となったため、今後は希少性によってさらに価値が上昇する可能性があります。
オーデマピゲ(ロイヤルオーク)
若年層や富裕層から高い人気を得ているのがロイヤルオークです。
1972年に誕生したこのモデルは、スポーツラグジュアリーの先駆けとして今でも世界中の投資家に注目されています。Ref.15500STやRef.15202STといったステンレスモデルは、正規価格よりも2倍近くの価格で取引されることもあります。
ただし、正規販売店での購入は困難で、並行輸入や中古市場に頼らざるを得ない点がリスクでもあります。
リシャールミル
“億時計”とも称されるリシャールミルは、超富裕層をターゲットとした限定生産モデルで構成されており、需要は非常に限定的です。
それでも資産価値の面では非常に強く、一部モデルは新品購入から数年で価格が2倍以上に跳ね上がることもあります。たとえば「RM 011」や「RM 035」などはスポーツ選手に人気があり、中古でも1億円を超える価格が付く場合があります。
ヴァシュロン・コンスタンタン
リセール率ではロレックスやパテックにやや劣るものの、2020年代後半から注目度が急上昇しているブランドです。
特に「オーヴァーシーズ」シリーズは、ラグジュアリースポーツウォッチ市場の拡大に乗り、国内外でリセール率が向上しています。
2025年時点では、新品価格の70%前後で安定して流通しており、長期保有にも適したブランドといえます。
IWC/オメガ/グランドセイコー/パネライ/A.ランゲ&ゾーネ
これらのブランドは、上記5ブランドに比べてリセール率はやや劣る傾向にありますが、モデルによっては高値を維持する例もあります。
- IWC「ポルトギーゼ」シリーズは安定感があり、中古価格も比較的高水準です。
- オメガでは「スピードマスター プロフェッショナル」が根強い人気で、特別仕様の限定モデルはプレミアが付きやすいです。
- グランドセイコーは国内人気が高く、2020年代に入り海外評価も急上昇中です。
- パネライの「ルミノール」や「ラジオミール」は、リピーターが多く中古市場での回転が早いです。
- A.ランゲ&ゾーネはドイツ製の超高級ブランドで、「ランゲ1」などは特に欧州市場で高く評価されています。
まとめとして、2025年現在もっともリセール率が高く“損しにくい”のは、
「ロレックス」「パテックフィリップ」「オーデマピゲ」の三強です。

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その次に、「リシャールミル」「ヴァシュロン・コンスタンタン」が続き、さらにモデル次第では「IWC」「オメガ」「グランドセイコー」なども資産価値を維持しやすい傾向にあります。
高級時計を「身につける資産」として選ぶなら、リセールデータを把握したうえで選ぶことが非常に重要です。
高級時計の資産価値を見据えた賢い買い方・注意点
流行だけで選ばない
高級時計は「流行」で選ぶと損をする可能性が高まります。
一時的な人気に左右されて購入すると、数年後には価値が下がる恐れがあります。
リセールバリュー(再販売時の価格)を意識するなら、一過性の流行よりも普遍的な価値を重視すべきです。
たとえば、過去にファッショントレンドに乗って登場した限定カラーや装飾モデルの一部は、数年後に市場で大きく価値を下げています。時計専門誌『Chronos Japan』でも、「人気の色は3年後に陳腐化する傾向がある」と指摘されています。
一方、ロレックスの「サブマリーナ」やオメガの「スピードマスター プロフェッショナル」など、長年にわたり基本デザインを守るモデルは資産価値が安定しやすいといえます。
目先の流行より、普遍性のあるデザインやブランドの姿勢を見極めることが大切です。
市場動向・将来性を調べる
高級時計は「今の人気」だけでなく、「これからの市場評価」を予測して選ぶことが重要です。
2025年時点での市場では、サステナビリティや脱炭素などの要素を取り入れたブランドや製造体制が評価を高めています。スイス時計協会FHの統計では、2024年に環境配慮型の製造体制を導入したブランドのリセール率が平均より7.5%高くなっていることが示されました。
また、アジア市場の成長も無視できません。中国やインドでの富裕層増加に伴い、その地域で人気のあるモデルやブランドが将来的にグローバルでの価値上昇につながる可能性があります。
たとえば、リシャールミルはアジア圏での圧倒的な支持により、中古価格が過去5年で2倍近く上昇しました。
単に「過去の実績」だけではなく、今後の成長性・評価の流れもチェックすることが、資産価値の高い選択につながります。
一部モデルは注意が必要
高級ブランドであっても、すべてのモデルが資産価値を持つとは限りません。
たとえば、同じロレックスでも「オイスターパーペチュアル」などのエントリーモデルは、製造数が多く流通が安定しているため、リセール価格は上位モデルに比べて下がりやすい傾向があります。
また、特殊な素材や構造を持つ限定品についても注意が必要です。市場のニーズに合わないと買い手が見つからず、売却時に値下げを強いられる可能性があります。
実際、中古市場でのデータ(クロノ24/2024年版)によると、限定モデルの中でも「奇抜なデザイン」や「マイナー仕様」の品は、平均より20%以上リセール率が低下する傾向があります。
ブランド名や限定という響きに惑わされず、そのモデルの市場ニーズと将来の流通性を冷静に見極める必要があります。
偽物対策・信頼できる販売ルートの確保
高級時計を購入するうえで最も避けたいリスクが「偽物の購入」です。
近年、精巧なフェイク時計が増加しており、特にオンライン購入では判別が難しいケースが多くなっています。日本時計輸入協会の発表によれば、2023年の税関摘発件数は前年比約1.4倍に増加しています。
資産価値を意識するなら、「正規販売店」もしくは「信頼できる中古専門店」から購入するのが基本です。加えて、保証書・付属品の有無や過去のメンテナンス履歴が明記された個体を選ぶことも重要です。
また、近年では「真贋保証付きの中古取引プラットフォーム」や「AI鑑定技術の導入」など、安全性を高めたサービスも登場しています。これらを活用することで、高額時計購入におけるリスクを最小限に抑えることができます。
資産として高級時計を保有するためには、販売ルートの信頼性とアフターサービスの充実度が重要な判断基準になります。
資産価値という視点で高級時計を選ぶことは、実用性と資産形成の両立を可能にします。
まとめ
この記事では、2025年最新のリセール率データをもとに、価値が落ちにくいブランドとその共通点、そして賢い買い方を解説してきました。人気ブランドであっても、モデルや購入ルート次第で価値は大きく変動します。損しない選択のためには、表面的な人気ではなく、中長期的な市場の動向と実需を見極める視点が欠かせません。
実際、ロレックスやパテック フィリップといった定番ブランドは、世界中の富裕層から支持されており、需要の下支えがあることから、高いリセールバリューを安定的に維持しています。一方、限定品や特殊モデルには注意が必要で、売却しづらくなるケースもあります。
初めての高級時計購入でも、ブランド・モデル・購入方法を慎重に選べば、将来の資産として役立つ可能性があります。信頼できる販売店を選び、流通数や支持層まで含めた情報をもとに判断することが肝要です。
資産として活かせる時計を選びたい方は、次に「派手じゃないのに評価が高い」堅実な一本を見つけてみてください。
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記事全体の要点
- 高級時計の資産価値はリセール率に直結する
- 知名度・希少性・ブランド力がリセールの鍵となる
- 実質的コストはリセールで大きく変わる
- 購入時には将来の市場動向を意識するべきである
- 流通ルートと真贋リスクの把握は極めて重要である
- 人気モデルでも過信せず、冷静に見極めて選ぶことが必要である