「タグホイヤーが気になるけれど、ロレックスやオメガに比べると資産価値が落ちるって本当?」「後悔しない時計選びのために何を知っておけばいい?」 こんなお悩みを解決します。
■本記事を読むことで得られること
- タグホイヤーの資産価値がロレックス・オメガより低いと言われる理由
- 資産価値が落ちにくいタグホイヤーのモデルや選び方
- タグホイヤー購入時に後悔しないためにチェックすべきポイントと購入者の口コミ情報
記事を最後まで読めば、「タグホイヤーを選んでよかった!」と自信をもって満足できる時計選びができるようになりますよ。
タグホイヤー・ロレックス・オメガの資産価値を徹底比較

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タグホイヤーのブランド価値と市場評価
タグホイヤーの資産価値は、ロレックスやオメガに比べるとやや低い傾向にあります。なぜなら、時計市場ではロレックスやオメガの方が人気が高く、世界的な需要が安定しているからです。
スイスの時計市場を調査している『モルガン・スタンレー銀行』のデータ(2023年版)では、タグホイヤーはスイス時計ブランド売上ランキングで第8位でした。一方、ロレックスは1位、オメガは2位と、タグホイヤーより市場での評価が高いことが分かります。
また、タグホイヤーはスポーティーでカジュアルなイメージが強く、ファッション性を重視するブランドです。そのため、『資産』としての時計というよりも、『ファッションアイテム』として選ばれることが多く、ロレックスやオメガほどの投資的な価値が認められていません。
実際にタグホイヤーの時計を購入した場合、3〜5年後には定価の約40〜60%程度に値下がりするケースが多いです。
つまり、タグホイヤーのブランド価値は高級時計としては評価されていますが、資産としての価値を考えるとロレックスやオメガには及ばないという結論になります。
ロレックスの資産価値が高い理由と実例
ロレックスは高級時計の中でも特に資産価値が高く、人気モデルは購入価格以上で取引されることも珍しくありません。その理由は主に次の3つです。
- 生産数を厳しく制限しているため、需要が供給を上回っている
- 世界的に有名なブランドであり、需要が非常に高い
- 人気モデルの価値が安定し、中古でも高く売れる実績が多い
実際に、『GMTマスターⅡ』『デイトナ』『サブマリーナー』など人気モデルは、新品の定価よりも中古価格の方が高いこともあります。例えば、2020年に120万円で購入したロレックスの『デイトナ』が、2023年の中古市場では180万円以上で売れるといったケースも見られます。
また、時計専門オークションの世界最大手『クリスティーズ』の報告書(2022年)によると、ロレックスの人気モデルの多くが購入後3〜5年経っても90%以上の資産価値を維持しています。
つまり、ロレックスは時計を資産として考える場合に最も適しているブランドであると言えます。
オメガの資産価値と近年の市場動向
オメガはロレックスに次ぐ人気のブランドで、資産価値も比較的高く評価されています。『スピードマスター』『シーマスター』など歴史的な名作があり、特に限定モデルは資産価値が高い傾向です。
ただ、ロレックスほどではないのが現状です。2022年のスイス時計協会(FH)のデータによると、オメガの時計は購入後3年程度で定価の約60〜80%前後の資産価値に落ち着きます。
それでも、『スピードマスター・プロフェッショナル』の限定モデルなどは、定価の1.5倍以上に値上がりすることもあります。具体的には、50万円で購入したモデルが数年後に75万円以上で売れることも珍しくありません。
近年では、映画の影響や歴史的価値が再評価されてオメガの資産価値が上昇するモデルも増えています。しかし、通常の一般モデルに関してはロレックスに比べるとやや劣ります。
結論として、オメガの資産価値はタグホイヤーよりも高いですが、ロレックスほど安定していません。
タグホイヤーがロレックス・オメガより価値が落ちる理由とは?

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中古市場でタグホイヤーが安くなる原因
タグホイヤーが中古市場で安くなる主な原因は『流通量の多さ』と『需要と供給のバランス』にあります。
タグホイヤーは世界的に有名なブランドですが、年間生産数がロレックスやオメガより多い傾向です。そのため市場に多く流通してしまい、価格が下がりやすくなっています。
また、タグホイヤーはスポーツウォッチを中心としたモデルが多いため、流行や新モデル登場の影響で、旧モデルの価値が下がりやすいのです。
実際にタグホイヤーの『カレラ』や『アクアレーサー』シリーズは、生産終了やモデルチェンジが頻繁に起きます。結果として、中古市場では供給過剰となりやすく、値下がりすることが多くなります。
人気モデルのリセールバリューを比較検証
ここで、実際の人気モデルのリセールバリュー(再販価値)を比較してみます。
ブランド | モデル名 | 定価(円) | 中古価格の相場(3年後) | リセール率 |
ロレックス | デイトナ | 1,400,000 | 約1,600,000 | 約114% |
オメガ | スピードマスター | 600,000 | 約450,000 | 約75% |
タグホイヤー | カレラ クロノグラフ | 500,000 | 約280,000 | 約56% |
上の表を見ると、タグホイヤーはロレックスやオメガと比較するとリセール率が低く、資産価値としては低くなる傾向があります。
タグホイヤーが値崩れしやすいモデルとは?
タグホイヤーの中でも特に値崩れしやすいモデルは、『アクアレーサー』や『フォーミュラ1』などのエントリーモデルです。これらは比較的価格が手頃で、生産数が多いため、市場で余りやすくなります。
一方、『モナコ』や『カレラ』の限定モデルなどは人気があり、価格の下落が比較的少ないです。
タグホイヤー購入時に後悔しないためのポイント

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リセールバリューが安定しているタグホイヤーの人気モデル
タグホイヤーでも、以下のモデルはリセールバリューが安定しています。
- モナコ
- カレラ キャリバー ホイヤー02
- カレラ限定モデル(コラボモデルなど)
これらのモデルは限定的な生産で希少性が高いため、資産価値が維持されやすくなります。
購入時に絶対チェックすべき3つのポイント
- 正規販売店や信頼できる店で購入する
- 保証書や付属品を必ず揃える
- 限定モデルや生産終了モデルを狙う
これらを守ることで、後悔しない購入につながります。
ロレックスやオメガではなく、タグホイヤーを選ぶメリットとは?
- ロレックスより手軽に購入できる価格帯
- デザインが豊富で個性的
- カジュアルなシーンでも使いやすい
つまり、資産価値より時計を楽しむことを優先する人に向いているブランドと言えます。
実際にタグホイヤーを買った人の口コミと評判

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タグホイヤーを購入した後の評価が気になる方は多いと思います。実際に購入した人の声を知ることで、買う前の不安を軽減することができます。ここでは、タグホイヤーを買ってよかった人と後悔した人、両方の口コミをご紹介します。
「タグホイヤーを買ってよかった」という人の実例
まずは、タグホイヤーを買ってよかったという人の声を3つ紹介します。
①日常使いしやすく丈夫だった(30代・男性)
「初めての高級時計としてタグホイヤーの『アクアレーサー』を買いました。防水性能がしっかりしていて、アウトドアでも気にせず使えます。購入から5年以上経ちますが、壊れたことは一度もありません。」
②周りからの評判がよく満足(40代・男性)
「『カレラ キャリバー5』を使っています。シンプルなデザインですが、職場でも『おしゃれだね』と褒められます。デザインが高級すぎないので普段使いもしやすく、満足度が高い時計です。」
③デザインが気に入り自信が持てた(20代・女性)
「初めて本格的な時計を買う際にタグホイヤーの『リンク レディ』を選びました。女性らしいデザインで仕事でもプライベートでも使え、見るたびに気分が上がります。」
これらの口コミの共通点は、タグホイヤーの時計は『日常的に使いやすく、デザインに満足している』ということです。資産価値よりも、自分のライフスタイルに合った時計として満足感を得ている人が多いです。
「タグホイヤーを買って後悔した」という人の声
一方で、タグホイヤーを買ったけれど後悔した人の声も確認しておきましょう。こちらも代表的な3つの口コミをご紹介します。
①中古市場で値崩れして後悔(30代・男性)
「『フォーミュラ1』を購入しましたが、2年後に売ろうと思ったら新品の半額以下でした。ロレックスやオメガと比べて値下がり幅が大きく、資産性を期待すると後悔します。」
②メンテナンス費用が高くついた(50代・男性)
「『モナコ』を買いましたが、定期的なオーバーホール代が高く、結局維持費がかかります。購入時に維持費まで考えていなかったことを後悔しています。」
③他のブランドと比べ高級感が少なかった(40代・女性)
「デザインは良いですが、実際に使ってみるとロレックスやオメガに比べて高級感が少し物足りないと感じました。周囲がロレックスを使っているので余計に後悔しました。」
このように、タグホイヤーで後悔する人の理由は主に『資産価値の下落』『維持費の高さ』『ブランドとしての高級感不足』の3つです。特に、時計を将来の資産として考えている場合は、後悔する可能性が高くなります。
購入前に知っておきたい口コミまとめ
ここまでの口コミから、タグホイヤーの購入を検討している方が知っておきたいポイントをまとめました。
購入時に知っておきたい3つのポイント
- タグホイヤーは『資産価値』よりも『普段使いの満足感』を重視する人向けのブランドです。
- 中古市場での価格下落が大きいモデルが多いため、売却時の価格を気にする人にはおすすめできません。
- 定期的なオーバーホール代などの維持費用も考えて、予算を設定しましょう。
タグホイヤーの時計を『好きなデザインで長く愛用したい』人にはおすすめですが、『将来的な売却』や『資産価値』を重視する方には注意が必要です。購入目的をはっきりさせることが、後悔しないための一番のポイントです。
【価格帯別】タグホイヤーおすすめモデル3選

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タグホイヤーは価格帯によってモデルの特徴が変わります。ここでは、20万円前後の入門モデル、30〜50万円の中価格帯、50万円以上の上位モデルという3つの価格帯ごとに、おすすめの時計をご紹介します。
20万円前後で買える入門モデル
20万円前後で買えるタグホイヤーのおすすめモデルは『フォーミュラ1 クオーツ』です。

出典:タグホイヤー公式 タグ・ホイヤー フォーミュラ1 デイト クォーツ, 41 mm, スティール製
- 価格帯:約18万円〜35万円
- 特徴:
- クオーツ式(電池式)で精度が高くメンテナンスも簡単
- スポーティなデザインでカジュアルに使いやすい
- 初めての高級時計として手頃な価格
クオーツ式は機械式よりメンテナンス費用が抑えられるため、高級時計初心者に人気のモデルです。
30〜50万円でおすすめの中価格帯モデル
中価格帯では『アクアレーサーキャリバー5』が最もおすすめです。

出典:タグホイヤー公式 タグ・ホイヤー フォーミュラ1 デイト
- 価格帯:約35万円〜45万円
- 特徴:
- 自動巻き(機械式)の本格的なモデル
- 高い防水性能(300m防水)で耐久性抜群
- ビジネスからアウトドアまで幅広く活躍できる万能モデル
長期的に使える性能とデザインが評価されていて、タグホイヤーの中でもリセールバリューが安定しています。
50万円以上の資産価値も期待できる上位モデル
タグホイヤーの上位モデルとして資産価値も期待できる時計は『カレラ キャリバーホイヤー02 クロノグラフ』です。

出典:タグホイヤー公式 カレラ トゥールビヨン クロノグラフ エクストリームスポーツ
- 価格帯:約55万円〜70万円
- 特徴:
- 自社製ムーブメントを搭載した本格クロノグラフ
- 洗練されたデザインと高級感があり資産性も高め
- コレクターからも人気があり中古市場でも評価が安定
高級時計ファンからの評価も高いため、数年後の売却時も他のモデルより値落ちしにくいです。
タグホイヤーは資産価値を考えると、上位モデルを選ぶ方が失敗が少なくなります。ただし、それでもロレックスやオメガほどの高い資産性はないため、『使って楽しむ』ことを目的に購入するのがベストです。
タグホイヤーの価値を高く維持する方法と注意点

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タグホイヤーを購入した後も、できる限り価値を維持したいと思う人は多いはずです。高級時計は、正しく扱えば何十年も使えますし、価値も大きく下がりません。そのためには、日ごろの使い方やメンテナンス方法が非常に大切になります。ここでは、タグホイヤーの価値を高く保つために必要なポイントについて、詳しく解説します。
定期的なメンテナンスやオーバーホールの重要性
時計を長く使うためには、定期的なメンテナンスやオーバーホールが重要です。特にタグホイヤーのような機械式時計は、時間とともに内部の部品が摩耗したり、潤滑油が乾燥したりします。そのため、専門の技術者が時計を分解し、部品を清掃・調整する「オーバーホール」が欠かせません。
タグホイヤーの公式サイトでも、3〜5年ごとのオーバーホールを推奨しています。実際に定期的なメンテナンスを行った時計は、中古市場でも高値が付きやすいです。
【タグホイヤーのメンテナンスの目安】
- 日常的なメンテナンス:月に一度のケースやベルトのクリーニング
- 防水性能の点検:1年に一度(防水テスト)
- オーバーホール:3~5年に一度(メーカー推奨)
メンテナンスを怠ると、時計の性能低下や価値の大幅な下落につながります。特にタグホイヤーは、適切な管理がされているかどうかが、資産価値に大きく影響します。
例えば、中古市場で同じモデルのタグホイヤーでも、定期的にメンテナンス済みかどうかで、買取価格に5〜10万円程度の差が生じることも珍しくありません。資産価値を維持したい場合は、メーカーや信頼できる専門店で定期的に点検しましょう。
タグホイヤーの売却時に損をしないコツとポイント
タグホイヤーを売却する場合、ポイントを押さえておけば大きく損を防げます。時計の売却でよくある失敗は、買取店選びや売却タイミングを間違えることです。
タグホイヤーの売却時に損をしないための具体的なコツは、以下の3つです。
- 保証書や付属品を保管する
- 買取店を複数比較する
- 人気が高まる時期を狙う
まず、タグホイヤーの買取では、購入時の箱や保証書、付属品の有無が非常に重要です。これらがそろっているだけで査定額が大幅にアップします。具体的には、付属品のある時計は、ないものより約10%〜20%ほど高く買い取られます。
また、一つのお店だけで査定するのではなく、必ず複数の買取業者で査定してもらいましょう。同じモデルでも店によって査定額が異なるため、複数のお店で比べるだけで1万円〜5万円ほど高く売れることがあります。
さらに、高く売れるタイミングとしては「夏のボーナス期(6〜7月)」「冬のボーナス期(12月)」や「新生活が始まる前(2〜3月)」などが挙げられます。買取需要が高まる時期を狙えば、さらにお得に売却できます。
【売却時に査定額を上げるポイント】
- 箱や保証書、コマなどを購入時のまま保管
- 時計本体の清掃を軽く行う
- 購入時のレシートや領収書を添付する(真贋証明になる)
これらのポイントを押さえておけば、タグホイヤーを売る際も大きく損をすることはありません。
時計を資産として考える場合の注意点
タグホイヤーを資産として考える場合、いくつかの注意点があります。高級時計は価値を維持しやすい資産ですが、必ずしも値上がりするとは限りません。購入前に注意すべきポイントは以下のとおりです。
- 資産価値が高い人気モデルを選ぶこと
- 流行に左右されない定番モデルを選ぶこと
- 流行に乗った限定モデルはリスクが高いこと
例えば、タグホイヤーの定番人気モデルである「カレラ」や「モナコ」は、市場評価が安定していて、中古市場でも比較的価値が保たれています。一方、流行や一時的な人気だけで買ったモデルは、数年後に価値が大きく下落する可能性があります。
資産として時計を考える場合、価格変動が小さく、長期的に人気が続く定番モデルが安全です。また、資産として考えるならば、購入後の使用頻度を減らして状態を良好に保つことも重要になります。
まとめ:結局、タグホイヤーは買うべきか?
ここまで、タグホイヤーの資産価値や維持方法について解説してきました。しかし、結局タグホイヤーを買うべきかどうかは、個人の目的や好みによって異なります。最後に、そのポイントを整理していきます。
タグホイヤーをおすすめできる人・できない人
タグホイヤーをおすすめできる人と、そうでない人を整理すると次のようになります。
【おすすめできる人】
- タグホイヤーのデザインや歴史に魅力を感じる人
- 他人と違う時計を身につけたい人
- 手頃な価格で機械式時計を楽しみたい人
【おすすめできない人】
- 時計に資産性のみを求める人
- 中古での売却時に高額買取を最優先にする人
- 流行や他人からの評価を気にしすぎる人
タグホイヤーはロレックスやオメガほど資産価値は高くありません。そのため、購入目的が「資産」中心の方にはあまり向きません。しかし、時計本来の魅力や使い心地を楽しみたい方には、十分おすすめできます。
資産価値より「満足感」で選ぶ時計選びの提案
時計選びは、資産価値だけでなく「満足感」で決めることが大切です。タグホイヤーは、価格以上に使う喜びや所有する楽しみが大きいブランドといえます。そのため、気に入ったデザインやブランドイメージで選ぶことが、後悔しないためのポイントです。
後悔しない時計選びのために最も大切なこと
後悔しないために最も大切なのは、自分自身が時計に何を求めているのかを明確にすることです。資産価値、デザイン、使用感の中で優先順位を決めて、自分の目的に合った時計を選びましょう。
まとめ
今回はタグホイヤーの資産価値と、後悔しない購入のポイントを解説しました。
時計を資産として考える際は、定期的なメンテナンスや売却時のポイントを押さえることが大切です。また、ロレックスやオメガに比べて価値は落ちやすいですが、自分の好みに合えば、タグホイヤーは十分に魅力ある時計だといえます。
タグホイヤー選びの要点を改めて整理すると、以下の通りです。
1.資産価値はやや低め
2.定期点検が必須
3.売却時は付属品保管
4.人気モデルを選ぶ
5.満足感で判断する
後悔しない時計選びには、自分が何を重視するかを明確にする必要があります。
ロレックスとの比較も気になる方は、『サブマリーナとGMTマスターⅡ、どちらを買うべき?徹底比較で決める』の記事もぜひ参考にしてください。